その人のイメージを決定づけてしまうのが、香りの存在。すれ違ったときにシャンプーの香りが漂ってきたら、ついつい振り返っちゃうというのは、男性から聞く定番の意見ですよね。
香りは、ともすればスキンケアやメイク以上に、モテや恋愛と切っても切れない関係にあります。
そこで今回は、香りのエキスパートであるフレグランス商社&メーカーに勤務する、フレグランスPRの七里洋子さんに、私たちがやりがちな”残念な香りのまとい方”について伺いました。早速、チェックしていきましょう。
■1:体温が低い部分に吹きつけるのはNG
基本のつけ方としては、体温が高くて太めの血管がある箇所につけると、香りが増すのでおすすめです。
例えば実際、寒い季節にはシトラス系のさっぱりした香りをつけても、香りがすぐに飛んでしまいませんか? 気温が高い季節の方が香りが増しますよね。そのため、体温が高い部分につけるのがベストなのです。
ただ、体温の高いところとはいっても、汗をかきやすいところは避けましょう。特に夏は、湿度が高く香りが変化しやすいので、気をつけてくださいね。
■2:上半身ばかりに吹きつけてはダメ
よくいわれるのが手首や首筋ですが、さりげなく香らせるのであれば下半身がおすすめです。足首やひざの裏側、洋服を着る前に腰のあたりに吹きかけのも良いです。
いかにもつけているといった感じがなく、自然に香らせることができます。
■3:体に直接吹きかけてばかりいてはダメ
これは男性に多いようです。あまりに香りが強すぎると、上品さがなくなってしまうのが事実。
女性ならスカートの裾、男性なら例えばネクタイあたりにつけると、動いたときにふわっとさりげなく香っておすすめです。ハンカチやタオルに吹きかけて、バッグに入れて持ち歩くのも素敵ですよね。香りをムエットなどの紙に吹きかけ、手帳などに挟むというのもエレガントです。
■4:手首につけた後に両手首を擦り合わせるのはNG
手首につけるときに気をつけたいNG動作は、吹きつけた後に、両手首をゴシゴシと擦りつけること。百貨店の香水売り場などでもよく見かけますが、香りをつぶしてしまうのでおすすめできません。
ポンポンッと、上から押さえるように両手首につけましょう。
■5:季節感を無視した香り選びはバツ
夏と冬、季節によって香りに変化をつけることをおすすめしています。暑い夏に甘い香りをつけると、ムッとした重い香りが広がってしまうので、爽やかさを感じる香りを選びましょう。
特に、日本の夏は湿気が強く、香りがこもりやすいので、バニラ系やベリー系などの甘すぎる香りは、控えるようにするのが無難でしょう。逆に冬は、思いっきり甘い香りを楽しむのもおすすめです。
いかがでしたか? 香りは自分のイメージを簡単に左右してしまうだけに、自分の魅力を高める香りを賢くまといましょう。